藩 境 っ て な に ?


藩の境目で栄えた地域

江戸時代、小保・榎津は旧有馬藩と旧柳河藩の藩境に位置し、柳河・久留米に向かうそれぞれの街道につながる道筋を軸に町並みが広がり、交通の要衝として発展しました。

 

主要な町筋が放射状に広がり、川に向かって延びている町並みの特徴から小保・榎津の起源は中世にさかのぼると考えられています。県内で中世起源の町並みが残っているのは少なく、大変貴重な地域です。

 

この地区には、藩境を示す石列や江湖(堀跡)をはじめ、江戸時代後期から昭和初期にかけての町並みや質の高い伝統的建造物が残されています。

 


大 川 家 具 発 祥 の 地

筑後川の河口にある大川市は、木材の産地・日田から川を下ってくる材木の集積地として栄え、造船業が発達し、海上交通の要衝として重要な役割を果たしてきました。その中心地が大川家具発祥の地といわれる「榎津」です。

この地名は、室町時代、戦で兄を亡くした榎津久米の介が乱世をはかなんで当地を訪れ、自分の氏である榎津と名づけたことに由来します。

その後、家臣の暮らしを支えるために船大工の技術を活かして指物を始めたのが大川家具の出発点です。