小保・榎津地区では「藩境のまちづくり協定」の締結により、平成26年度「街なみ環境整備事業」が導入されました。
この事業によって、伝統的建築物の修理や伝統的町並みと調和した一般住宅等の修景を希望される住民の方は、国と市から「助成」を受けることが可能となりました。
助成制度の活用に関心のある方には事前相談を行っています。NPO法人小保・榎津藩境のまち保存会の事務局もしくは大川市都市計画課都市計画係にお気軽にご相談ください。
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街なみ環境整備事業:
伝統的町並を守り生かすまちづくりに活用される国土交通省の事業です。近隣では、八女市・うきは市・朝倉市などで成果を上げています。
助成について:
伝統的建築物の修理に対する助成は、外観に要する費用に加え、構造耐力上必要な部分に係る経費も含めることができます。伝統的町並みと調和した一般住宅等の修景に対する助成は、基本、外観に要する費用です。
市は、助成にあたって「大川市街並み環境整備事業補助金交付要綱」を定め、修理基準・修景基準を作成しています。これらを踏まえつつ、「大川市街並み環境整備事業専門委員会」(以下、専門委員会)の指導・助言の下、実施します。詳細は、大川市都市計画課都市計画係にご相談ください。
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(1)伝統的建築物の修理
・ 補助対象とする伝統的建築物は、専門委員会の意見を踏まえ、市が指定します。
・ 市は、修理基準のもと、専門委員会の指導、助言を踏まえて、助成を判断します。
・ 建物の痕跡調査、古写真の調査、聞き取り調査等についてご協力をお願いすることがあります。
復原図/出典:大川市小保・榎津伝統的町並み調査報告
/1998年3月
背後に建物が写った古写真(昭和30年頃)
(2)一般住宅等の修景
・ 一般住宅等とは、伝統的建築物以外の既存建築物や新築が対象です。
・ 一般住宅等の修景は、小保・榎津地区の町並もとの調和を重視するものです。
・ 市は、修景基準のもと、専門委員会の指導、助言を踏まえて、助成を判断します。
イメージ図
真壁造+入母屋屋根
(3)修理・修景事業の相談
・ 藩境の会と市は協力し、修理・修景助成を希望する住民への支援に取り組みます。
・ 修理、修景をお考えになったときはお気軽にご相談ください。
・ 市は修理、修景基準を踏まえ、修理、修景の内容が補助対象としてふさわしいかを判断します。
加えて、専門委員会にも相談し、その指導、助言を踏まえ、助成内容を決定します。ご理解とご協力をお願いします。
※修理・修景基準の詳しい内容は都市計画課都市計画係の窓口でご覧いただけます。
(4)補助金の額等
補助金の額及び限度額は、以下のように定められています。(「大川市街並み環境整備事業補助金交付要綱」より抜粋)
●伝統的建築物及び伝統的工作物などの修理
●伝統的建築物及び伝統的工作物など以外の建築物及び工作物等の修理
小保地区にある江口家(九州建具倉庫)の修理が始まりました。
この建物は、昭和31年建築で洗い出しの外壁が特徴的な看板建築です。
また、この時代の大川木工業の隆盛を表す大型の木造倉庫で、この地区を代表する貴重な建物です。
今回、地区に導入されている『街なみ環境整備事業』の補助金制度を利用して、構造体の一部
外壁、屋根などの修理を行っています。現在は構造補強のための柱の根継ぎなどの作業を行っています。